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Top 10 Tunes by Benedict Cumberbatch (1-5) - Two Paddocks.- [Music & Drama]

ニュージーランドやハリウッドで活躍している俳優Sam Neill(以下サム・ニール)。彼はニュージーランドでTwo Paddocksというワイナリーを経営しています。ある時スタッフたちに、剪定のような単純作業をする時に聴きたい曲10曲を挙げてもらい、Top 10 Tunesを作り始めたそうです。そのうちワイナリーを訪れる各界著名人にも頼むようになり、今は彼らのTop 10 Tunesをサイトで公開しています。その中にベネディクト・カンバーバッチのTop 10 Tunesがありましたので、拙訳付きで2回に分けて紹介します(サム・ニール氏より翻訳許可をいただいたので、全文掲載します)。ただし、難易度が高いところがありましたので、今一つ自信のないところは赤字にしました。誤訳等お気づきの点があれば、コメント欄でお知らせください。なお、タイトルをクリックするとYoutubeで音声を聞くことができます。

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Top 10 Tunes by Benedict Cumberbatch(原文)

1.Sweet Thing/スウィート・シング - Van Morrison/ヴァン・モリソン (アルバム『the Astral Weeks/アストラル・ウィーク』収録)
(*1)リーアム・ニーソン[riek注:北アイルランド出身の俳優]も僕もこのアルバム全曲に価値があると思う。[ヴァン・モリソンが]歌うときはいつでも、曲はすべてスウィングし、魂を持ち、この男のジャズ風なボーカルスタイルがつむぐ詩心と一つになる。でもスウィート・シングの音風景と歌詞が紡ぐのは、愛した女性のことをあきらめられない男の甘くてほろ苦い物語なんだ。

この曲はパーフェクトの一言につきる。ティーンエイジャーのころに出会ったんだけど、僕はこの音楽のように自分に影響を与える人生経験を求めていた。そして30を過ぎた今、古傷が再び疼くことがあっても、僕は涙をこらえなくてはならない。だがこの曲は、自己憐憫を許し、悲しみに打ちひしがれることを許してくれる。美しい。人を愛し、そして失った経験のあるすべての人へ。

(*1)冒頭の"Though"がうまくつながらないのですが、リーアム・ニーソンがヴァン・モリソンの曲を朗読でカバーしているので、肯定的に訳してみました。

2.I Am the Resurrection/アイ・アム・ザ・レザレクション Fools Gold/フールズ・ゴールド - The Stone Roses/ザ・ストーン・ローゼズ
もちろん[1曲のところ2曲挙げているのは]わかっている、でもこの2曲はアルバムの中で連続していて、分かつことができないほど素晴らしいんだ。[この曲が流行った当時]僕はマンチェスター大学に通っていた。やんちゃマンチェっ子たち、そして彼らが奏でるマッドチェスター[riek注:マンチェスターで生まれた音楽の1ジャンル]を発見した時、ほんの少しだけど狂ったようなノスタルジアの洪水に見舞われたものさ!ハッピー・マンデーズにジョイ・ディヴィジョン、そしてトニー・ウィルソン率いたファクトリー・レコード傘下のすべてのバンドたちに祝福あれ。

3.You Can't Always Get What You Want//ユー・キャント・オールウェイズ・ゲット・ホワット・ユー・ウォント - The Rolling Stones/ザ・ローリング・ストーンズ
この曲を初めて聴いたのはハロウ校にいた頃で、まだとても若かった。ポッシュな寄宿学校だったから、大した経験がなくとも何でもできる、または何かが手に入るように思えた。しかし、青年期に身近に女性がいなかったり、校外で自由に生活できなかったりすると、忍耐を象徴するこの賛歌がとても心に響くんだ。最初のコーラスから終りまで、とてつもなくファンキーでソウルフルで、心が舞い上がるようだ。フロントマンになるということの意味を考えさせられたのは言うまでもない。

4.Young Americans/ヤング・アメリカン - David Bowie/デヴィッド・ボウイ
1曲なんて選べない!"Sorrow"は僕のカラオケの十八番なんだ。でもこのグルーブと、歌詞の中の壊れたイメージが織り成す暗黒のパッチワーク、サックスソロ、そしてドラムが素晴らしい。

5.月の光/Clair de Lune - Claude Debussey/クロウド・ドビュッシー
ジェームズ・ローズ[riek注:イギリス出身のピアニスト]のアルバム『Bullets and Lullabies』 に収録されているバージョンがベストだけど、Youtubeには上がっていない。この曲は、生きているうちに一度は習いたい曲のひとつだ。僕は良き友人のジェームズ・ローズが演奏するのを聴ければ満足だけどね。追伸:彼の曲こそ純粋なるロックンロールなんだから、自分のプレイリストに早く入れるべきだよ。感動という言葉以上のものを持っているんだ。
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ベネディクト、本当に音楽好きなんですね。私の知っている曲がたくさん入っていて、すごくうれしいです。特にストーン・ローゼズの最後の方のコメント…泣いていいですか?うわーーーーーん!(号泣)マッドチェスター好きな人はきっと胸が締め付けられることでしょう。ストーン・ローゼズ、後2週間で来日します。ソニックマニアに出演します!ずいぶん長いことファンだったのですが、ライブ観るのは初めてなんです。再結成までの日々がどれほど長かったことか…今から胸いっぱいでどうしよう。復習、復習。

後、「月の光」もいいですね。そうか、ドビュッシー、じゃなくて、ジェームズ・ローズがロックン・ロールか。勘違いですみません。もっと聴いてみたいです。

【7/29追記】ローリング・ストーンズのYoutubeオフィシャルに3.があったので、リンクしました。1990年のライブです。ボーカルのミック・ジャガーは現在69歳ですが、先月世界最大級の音楽フェスティバル・グラストンベリー・フェスティバルでトリを務め、13万5千人の観客を前に2時間超のライブをこなしました。声のつやとか体の動きが、この映像とあまり変わらない感じがするのが恐ろしいです。ロック親父万歳。

残り5曲は次回以降のエントリーに続きます。
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